「日本メディアの中の中国」と「実際の中国」が違う|勘違いから始まった私の日中関係
どうも。俺俺です。不思議なこともあるものです。Skypeの人違い電話から中国本土の山西省太原の現地人女性(以下「しーちゃん」)と知り合い、その流れで今の中国がどうなっているのか生の情報がを聞いてみました。
見えてきたのは、「日本の知っている中国」とは違う中国でした。
本当に中国企業では私用電話が許されているの?
最近いくつかの中国に関するメディアや見聞きした事で私の気になっていたキーワードは、「中国の会社では公私混同が許されている。仕事中に私用の電話をしてもいい」という言葉でした。
実際にネットで検索してみると
中国ビジネスの達人(12)『社内の規律、規則を如何に守らせ… | 住商アビーム自動車総合研究所 自動車業界コンサルティング ー2004.06
営業職で仕事もできるし、実績も上げるが、どうも業務態度が良くなく、遅刻や私用電話の常習と言う人は中国には少なくないように思えます。
私:そうなんですか・・・。勤務態度ばっちりの日本人より真面目な中国人の友人がいるのですが。「私用電話の常習は少なくないとのこと」これは確認しましょう。
生活経済ジャーナリスト柏木理佳/中国人はなぜ会社でプライベートの電話を長々とするのか ーダイヤモンドオンライン 7月15日 柏木理 2009年07月15日
「中国人は、会社の固定電話をまるで自分の家の電話のように使う、長距離や外国にまでかけている人もいる」
日本人管理職は彼らの行動を理解できず、憤慨していた。さらに、もっと驚くことに、それを見ている中国人の上司たちは何も注意していない。それどころか上司さえも電話したり、中には会社の中で、昼寝するだけでなく、寝泊りさえしている。
とのこと。やはり確認が重要です。
今現在の中国企業事情はどうなっているのか?
そこで、まずは「しーちゃん」に質問してみました。
私「中国では仕事中に電話してもOKって聞いてるけど本当なの?」
しーちゃん「いいえ、うちの会社では良くないこととされているよ。会社の規模によるけど、厳しいところは厳しいから。」
そこで、念のため私の複数の中国の知り合いに同じ質問をぶつけてみました。
A:「なんで友達に電話しちゃだめなの?友達が顧客になれば社長も喜ぶよ」
B:「うちは私用の電話は禁止。公用のみの電話が許可されています」
C:「いいに決まってるじゃん」
今では仕事中の私用の電話を禁じている会社もある
先に参照した記事は、6〜11年前のものなので、その間に大きな変化があったと言われてしまえばそれまでなのかもしれないのですが。今では公用以外の電話を禁止している中国の企業さんも出てきているようです。
異文化をメディアを使って伝えることの難しさ
どこの文化のことでも何でも十把一絡げにしてはいけない
私としては、中国について取材している日本のメディア関係の人たちの中には「木を見て森を見ていない」ような人がいるという印象を受けました。言い方が正しいか分かりませんが、ある記者の方々は「自分の見た物がすべて」のようなスタンスを持っているように感じました。
文化や習慣は移りゆくものだし、時と場合によることだってあるのだから、自分の見た事象だけで「こうなのだ!」といった感じに断言せずに、「今では」とか「現時点では」、「〜という個人的な印象を受けた」といったあいまい表現にして欲しいと感じています。
時代や場所も変われば文化も変わってゆく物です。
私用の電話も、YouTubeを見るのも自由みたいな企業が、中国で今後増えるかもしれませんし、逆に減るかもしれません。
かく言う私も、異国の文化について書いているので気をつけたいと思います。
2015年度時点での中国の労働事情でした。
それでは、アディオス!