マレーシア現地人のマレー語に対する不思議な見解|公用語なのに!?
マレーシアは何語なのでしょうか?マレーシアには公用語であるマレー語をはじめ、中国語、タミール語、その他少数言語を話す人たちがいるという記事を書きました。今回はマレーシアの現地人達は国語(国の指定する公用語である)マレー語をどう見ているのか、感じているのかという話題です。
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以前の言語に触れた記事はこちら。こちらを読んでから当記事を読むと分かり易いです。
別にとりわけ必要と思わない、でもマレー語は義務
マレーシアでは義務教育中にマレー語を教えられます。マレーシアの高等教育の統一試験SPMでは必須科目ですし、これでマレー語を必ず合格しないとその後のキャリアに影響するくらい重要視されています。SPMで上位ランクに入ると、仕事探しや家庭教師として働くのに大きくプラスになります。
それに、お役所関係の手続きはマレー語だけの場合があるので、マレー語が読み書きできないとそれなりに生活面が面倒です。
マレー人(プミプトラ)にとっては楽な科目ですが、普段マレー語を話さない民族にとっては勉強するのがそれなりに大変ですが、逃げて通れない道であるのです。
ですが、未だに小学校終わったら勝手に卒業しちゃう、つまり義務教育を放棄した人も、する人も結構いるんです。そう言う人たちは、簡単なマレー語しか話せない、もしくはまったく話せません。
マレー人以外の民族の人たちは、自分たち固有のビジネスの世界で働いていけるのでマレー語を必要と感じていない場合があります。もちろんマレー語をちゃんと話せれば政府関係の仕事に就くことができ、他の分野でも雇用機会が増えます。
それでも、マレー語を話さないで生きていける逃げ道があるので、マレー人以外の人たちはマレー語を比較的軽視しています。なぜなのでしょうか?
実は一番重視されている言語は中国語
いつからかは分かりかねますが、最近では全ての民族が中国語(華僑の言語)を重視しています。
マレー人、インド人、少数民族の親が子供を華僑の学校に通わせるパターンが増え続けています。
マレーシアの学校は
- マレー学校は公立(私立もあるかもですが)
- 華僑の学校は私立(公立なんて多分ない)
というものだと考えてください。
後はインターナショナルスクールがありますが、それはお金持ちだけが行ける学校です。
なぜマレー人や他の民族が華僑の学校に通うのか?しかも華僑の学校に通わせるにはお金がかかるのに・・・。
それは中国語がビジネスに強いからです。マレーシアのおおよその経済を担っているのは華僑の企業さんたちです。雇い主が華僑である場合が多いのです。その人たちに雇われる可能性が少しでも上がるように、中国語を学んでいるのです。
英語も中国語同様重視されていますが、今回は英語の話は省略します。
結局マレーシアで言語の重要度は実質どうなってるの?
マレーシアの現地人のそれぞれの言語への見方は基本的に
マレー語≧中国語=英語>その他の言語
こんなイメージだと思ってください。ビジネスに限っては
中国語=英語≧マレー語>その他の言語
こんな感じの見解を持っているように思えます。
今回はここまで
アディオス