最強の社長と最高額のコーヒーに出会った話 その1|マレーシアの超裕福層は桁が違う
どうも。俺俺です。時々私は思いつきで行動することがあります。クリエイティブになった瞬間を逃すと、面白いことが消えて無くなってしまうことがあるからです。実は、そんな思いつきから不思議な出会い、しかも超大物に巡り会うことができました。
では、その不思議な出会いのストーリーを語りましょう。
クリエイティブは突然に、出会いも偶然に
それは暑いマレーシアの日差しの射す日でした。私は仕事の関係でとある田舎まで車を走らせていたのですが、それが突然のキャンセルとなってしまい、スケジュールがぽっかりとあいてしまったのです。
「さて、このど田舎で何をしよう。最近、面白いこと無いなー」と車のクーラーから吹き付ける涼しい風に吹かれながら思案していました。
そのとき、親しいとある社長の言葉を思い出しました。
とある社長「おまえコーヒー好きだったよな。実はね、マレーシアに特別なコーヒーがあるんだよ」
私「特別なコーヒーとは?」
とある社長「なんちゃらとか言う動物の糞から取れるコーヒーだよ」
私「え!?マレーシアにあの最高級コーヒーあるの?コピ・アワック!!」
とある社長「そうそう。ここから車で1時間ちょい走ったところにあるんだよ。」
突然の頭の回顧録からこの会話が出てきたと同時に、その社長に電話しました。そして、話を聞くに「リンギット(マレーシアのお金みたいな名前ですね)」という場所にあることが判明。私は後先を考えずに、ハンドルを切り車のアクセルを踏み込むのでした。
パーム樹林の間の民家とコーヒー
グーグルマップを頼りに、リンギットまで向かうと道中のほとんどがパーム樹林。そして途切れ途切れに見かける民家。
グーグルマップに突然「目的地に到着しました」と告げられるが、周りに見えるのはやはりパーム樹林とぽつりとある民家だけ。少し怖かったが、民家の人に尋ねてみることに。
私「すいませーん。聞いても良いですか?」
おっちゃん「なんや?」
私「リンギット名産のコーヒーを買いに来たんですけど、どこで売っていますか?猫の糞からとれるコーヒーなんですけど」
おっちゃん「猫の糞?知らんなぁ。でもそのリンギットのコーヒーならこの道まっすぐ行ったらあるスーパーで売っとるで」
私「ありがとうございました。」
どうやら地元民にとって最高級コーヒーの知名度は低い模様。
それから四十分ほど車を走らせ、スーパーに到着。さすがに疲労を感じてきたが、やっと目的のコーヒーを発見!!かと思いきや。これって普通のインスタントコーヒーじゃん。何かがおかしい・・・。
そして思案すること数分。またクリエイティブなアイデアが降ってきたのだ。
「ネットで検索すれば、会社の住所が出てくるから、会社に行けば良い!」。
そしてスマホで検索すると、そのコーヒーを紹介している新聞記事と会社の住所と社長の写真が出ていた。やっと近づいた!
まじまじその新聞記事を見るとあることに気づいたのです。「なんか、社長若くない?」
人生最大の出会い、そして人生最高のコーヒー
そして、会社のビルの前に車を止め、半開きの鉄のドアをノックしてみることに。すると、社員らしい中年のおじさんが出てきてくださいました。
おじさん「何かご用ですか?」
私「突然お邪魔します。私は日本人で、こちらの有名なコーヒーを買いに来ました」
おじさん「あれま。日本人の方がお見えとは。今すぐ社長をお呼びしますので、こちらでお待ちください」
そして受付近くにあるソファに座り、汗をかきながら心地の良いクーラーに当たっていると・・・。写真に写っている若社張本人が出てきた!!びっくり。
私「はじめまして、俺俺と申します。こちらで特別なコーヒーを売っていると聞きつけてこちらまで参りました。」
若社長「わざわざ来てくれてありがとう。すごい中国語流ちょうですね。どうやって我が社に来たんだね?」
そして、どのような過程でここまでやってきたのか話し、自分のビジネスのこと、親しい社長からコーヒーのことを聞きつけてやってきたことを簡単に説明すると。
若社長「あー。あそこの社長か。よく知っているよ」
マレーシアは狭いので、ビジネス界隈ではすぐに顔が分かるようです。
にしても、この社長若い。どうみても同い年の二十代。そう思って尋ねるとやはり同い年!なんだこの彼の纏っている雰囲気は・・・社長のオーラ全開じゃないか。こんな人と出会ったのは初めてです。
そして、彼の愛車のジャガーに乗せられ、彼の経営するコーヒーショップまで連れて行かれました。とてもおいしい日本人好みのアメリカンスタイルなコーヒーをごちそうになりました。
そこで、彼に私のビジネスのことを色々聞かれたので、お礼と行っては何ですがまだマレーシアでは広まっていないビジネスコンセプトと、それを生かしてどうにか成功している私ビジネスについて伝えさせていただきました。このあたりで彼は私をだいぶ気に入ってくれたようです。
「不思議で確固たるビジネススタイル」と伝説のコーヒーの登場
2人で談話を楽しんだ後、場所を彼の本社オフィスに移すことにしました。
その途中で、彼の会社の倉庫に案内されました。社員達が忙しく米、砂糖、小麦粉などなど様々な物を忙しく運んでいました。倉庫ではよく見かける光景ですね。
しかし、若社長が一言
若社長「我々のビジネス取引は物々交換でやっているんだ。米何キロに対してコーヒー何キロで交換するって感じでな」
私はその瞬間、感動しました。趣旨がずれるので、ここで詳細は語りませんが、
ここには貨幣経済に一切影響されない揺るがない経済世界が形成されていたのです。
貨幣経済の弱点と資本主義についてお詳しい方なら、このすごさが分かるでしょう。
それからオフィスに入り、彼がブツを見せてくれました。
これこそ、私の探し求めいた至高のコーヒー、「コピ・ルアク」の加工前のものです。若社長の会社でもジャコウネコに似た動物を飼って、それにコーヒー豆を食べさせて生産しているそうです。
それから若社長が
若社長「ごめんなー。今日は準備できてないから、また来てくれないか?」
残念。この日はコピ・ルアクは手に入りませんでした。
そうではありますが、若社長との出会いがこの日、いや人生の中の1つの最高の出会いでもあったので、大満足でした。
そしておいしいマンゴーアイスを頂いて、再会を約束し、帰途につくことにしました。
この話は続編があります。今回はここまで!
それではアディオス!