マレーシアの華僑(中国人)ってどんな人たち?|十人十色な同民族
どうも。俺俺です。今回は華僑と呼ばれる昔からマレーシアに住んでいて、第三国民とも呼ばれる永住権を持っている中国人たちについてのお話です。
中国人(chinese)と呼ぶと中国大陸に住んでいる人をイメージしてしまうので、以下では華僑と呼びます。
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華僑ってどんな感じの人たち?
文化比較や歴史の話はある程度にしてお話ししましょう。このブログの趣旨は著者「俺俺」が目にして来た事、感じた事を書き留めているものだからです。
結論:マレーシアの華僑は民族的な共通点があまりない
ひとくくりに、「華僑ってこんな感じの民族です。」と割り切っている書物や雑誌は、信用してはなりません。実際は、個人個人で物事に対する価値観、倫理観、金銭感覚が大きく違います。
それを俺俺が実感した経験がこんな感じでした。
華僑における伝統的な正しい箸の持ち方とは?
photo by KOREA.NET - Official page of the Republic of Korea
正しいお箸の持ち方ってどうでしょう。日本では、上にある写真のように持つのが正しい持ち方ですね。握り箸と呼ばれる持ち方はマナー違反と言われています。
ある時華僑の友人とこんなやりとりがありました。ある夕食の時の出来事です。
俺俺「そのお箸の持ち方違うんじゃない?華僑の伝統的にも握り箸は正しい持ち方ではないと思うけど」
友人「いいや、この握り箸が伝統的な正しい持ち方だよ」
それから後日、その友人と一緒に60代の華僑の人に聞いてみました。正しい箸の持ち方とはどんな持ち方か?
60代華僑「握り箸は礼儀正しくない。正しいもちかたはこれだよ。」
と上に添付した写真の持ち方を見せてくれました。
さて、この事から何が分かるか?
実は握り箸を正しいと認識している友人も正しいのです。彼は両親からそう教わったと行っていました。
つまり、同じ国内に同じ華僑であっても「正しい箸の持ち方派」と「握り箸派」の2つの文化圏が存在するのです。
見えにくい同民族の中の異民族
それはなぜか?華僑とひとくくりにしていますが、実質華僑という民族内には、種類(民族的な違い)があるのです。
先祖が潮州、海南、客家、福建、福州、広東やその他の出身者の人たちが合わさって「華僑」と呼ばれているのです。
大昔は、中国から労働者としてマレーシアに連れて来られた人たちで「幇」と呼ばれた互助組織を作っていました。
その「幇」の中の地方出身者の間、またその組織内で培われた特有の文化、価値観、常識、倫理観、金銭感覚などが、現代の一人一人の華僑の中に芽生えているとも考えられます。
ですので、お箸の持ち方という価値観1つを取り上げても十人十色になっています。
今マレーシア華僑をひとくくりにこんな人、とは言い切れません。
自己中心的な人もいれば、利他的な人もいます。お金に細かい人もいれば、おおらかな人もいます。騙すのが好きな人もいれば、正直な人もいます。マナーや礼儀を気にする人も入れば、気にしない人もいます。
どうやってマレーシアの華僑と友達になって行けば良いか、接していけば良いか?
日本であなたはどうやって親友を見つけましたか?
あなたは相手の考え、あなたに対する行動、相手が他人に接する態度などを観察して親友となれそうな人を探して、時間をかけて絆を強めていったのではありませんか?それと全く同じです。
ただこちらから礼儀正しく接しつつ、相手を観察して友人として付き合ってゆけるかどうか見てゆくだけです。
「〜人との接し方」のような本だけ信じていては、マレーシア現地の友人は増えていかないでしょう。それでも、知識はお多いほど身の助けにもなります。そういう本は参考程度にしてください。「〜人だからこうに決まっている」という思い込みを捨てて、相手を見つめてください。
それでは今日はここまで。
アディオス。